656:名無しNIPPER[saga]
2017/04/18(火) 19:47:19.18 ID:QCq7eQ0W0
千冬「どこまで強くなればいいのか。どうすれば皆を守れるぐらい強くなれるのか、それは分からない……だがな」
ギュッ……
千冬「誰かに綺麗事だ偽善だと言われようと、例えどんな事があったとしても……お前はその思いを忘れずにーーーそのままで強く在り続けろ」
千冬「そうしなければ……私のようになってしまうぞ………いいな?」
一夏「……うん」グスッ
千冬「よし、なら思いっきり泣け。何もかも吐き出せ」ワシャワシャ
一夏「う……あ……俺ぅ……俺っ……!!」ポロポロ
千冬「ん?何だ?」
一夏「ケイを助けられなかった!!あいつにだって大事な人がいたのに!!エムやジェイがあいつの事を大事に思ってたんだ!!」ポロポロ
一夏「あいつ等ケイの事ずっと心配してて!!ケイが死にそうな時に本気で怒って!!助けようとしてた!!なのに俺は!!何も出来なくて!!ケイを助けられなくてッ……!!」ポロポロ
一夏「あいつ等今頃泣いてるんだ……ケイが死んで……二度と話せないし会えもしないから………きっとどこがで……どこかで泣いてるんだ!!!」ポロポロ
一夏「ケイに会いたい……もう一度っ……はっ、話がしたいって……あいつ等……泣いてっ……る……はず……なんだっ……」ポロポロ
千冬「ああ、そうだな」ナデナデ
一夏「な……なのにッ……俺ッ……な、何もッ……出来なくてッ……っ……うっ……ぃぐっ……うあ……うあぁぁぁっ……ああああああ!!!姉ちゃああああぁぁぁぁぁぁん!!!」ポロポロ
一夏「うああああぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!」ボロボロボロ
千冬「そうだ、思いっきり泣け。この……愚か者が……」ギュッ
千冬「クロエ、こっちに来い……」
クロエ「はいっ……!?」スススッ
千冬「………」ギュッ
クロエ「ちっ、千冬様?」
千冬「今は……こうされていろ……!」ギュウゥゥゥ
クロエ「ッ!……分かりました」ギュッ
クロエ(千冬様……声が震えて……一夏様の悲しみを感じていらっしゃるのですね……)
クロエ(暖かい……とても……暖かいです……千冬様……一夏様………)ギュウゥゥゥ
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