643:名無しNIPPER[saga]
2017/03/29(水) 22:29:05.19 ID:bpSYTJxU0
箒「覚えていない家族、その事で泣く千冬さん、何故か悲しくて出る涙、名前の違う家族、前まで友達だった姉妹、違和感を覚える家、分からない記憶、………」
箒「一夏がそんな行動を取った理由なんて数えきれないぐらいあったし………自分でも分からないものでずっと悩んで、苦しんでいたんだ………なのに私達は一夏に何も出来ていなかった………」
ギュッ……
箒「一夏はその時あちこち探し回って、千冬さんに言われて初めて、本当に理解したんだと思う」
箒「家族の死と千冬さんの悲しみを」
箒「その日から一夏は、人の“死”や“悲しみ”に敏感になった」
箒「鈴、清、お前達は見た事ないか?軽はずみで死ねと言った奴に殴りかかったり、人の事なのにまるで自分の事のように悲しむ一夏を」
鈴「えっ?う、うん、怒って飛びかかるなんてしょっちゅうあったよね」
清「うん、一緒になって泣いていたりもしょっちゅうあったよね」
箒「だから今回もきっとそれなんだと思う……人が死ぬのを目の前で見たからそれが強くて……一夏は昔から優しかったから……」
箒「あんなに……泣くぐらいまで………」ギュッ
鈴「……ふんっ、馬鹿だよ、一夏んは……大馬鹿たれだよっ………」
清「何があいつにとって凄く大切な事だったんだと思う、だよっ……」
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