889:名無しNIPPER[saga]
2017/11/05(日) 20:54:51.45 ID:f99GTpNXO
律子「心配かけてごめんね、貴音」
貴音「いえ、良いのです」
律子「貴音の方も無事で良かったわ。その……大切な友達だったんでしょ?」
貴音「………」
貴音「わたくしは、あの方の魂を救うつもりで戦いに挑んだのですが……」
貴音「……結果、救われたのはわたくしの方でした」
律子「貴音……」
貴音「ばはむーと殿がわたくしにとってどの様な存在だったか。それは今考えてみても答えを出すことができません。……ですが、これだけは自信を持って言えます」
貴音「ばはむーと殿に出会うことが出来て、本当に良かった、と」
律子「そう……」
律子「ねえ貴音。あなた、前より綺麗になったんじゃない?」
貴音「なっ、何をいきなり……?」カァァ
律子「なんか雰囲気が少し大人びたっていうか……。ひょっとしてバハムートさんと何かあった?」
貴音「ななな何かとはどういう意味ですか!? わ、わたくしはやましい事は何も!」
律子「でも、貴音が大人っぽくなったっていうのは私の正直な感想よ?」
貴音「うぅ……ぱらでぃんになられた律子嬢はいけずです……」
律子「あははは! ごめんね、からかうわけじゃないのよ。ただ、春香の言った通りだったなーって」
貴音「春香の……?」
律子「ほら、ここへ来る前に春香がみんなの決意を固めるために言った言葉があったじゃない? 『小鳥さんがラスボス役を演じてくれたから私たちは強くなれた』って」
貴音「……なるほど、律子嬢の中で気持ちが吹っ切れたのも、わたくしに小さな変化があったのも、全ては小鳥嬢の思惑通り、ということですか」
律子「小鳥さんがそこまで考えてたかどうかは分からないし、クルーヤさんやバハムートさんはもしかしたら小鳥さんの思惑とは別に動いていたのかもしれない」
律子「でもね、今のこの状況は、小鳥さんがラスボスをやってくれてるからある状況なのよ」
律子「だから、そこだけは感謝しなきゃ、って」
貴音「……ええ、そうですね」
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