884:名無しNIPPER[saga]
2017/11/05(日) 20:38:08.75 ID:f99GTpNXO
律子「……詳しい説明をお願いします」
クルーヤ「ほら、君たちがここへ来た時に言ってたろ? この階の出口が見つからない、いくら進んでもずっと同じ景色だって。あれはこの階の入り口に次元の歪みを作っておいたからなんだ。君たち二人は、それに気づかずに歪みへ迷い込んだ」
春香「次元のひずみ……ですか」
クルーヤ「そう。ボクたちが今いるこの場所は、言ってみれば次元と次元の隙間……次元の狭間ってところかな」
律子「……えーっと、要約すると親子水入らずになるための手の込んだ誘拐って感じですか。あなたは私と春香のことを待っていたんでしょう?」
クルーヤ「まあ、そういうことだね」
律子「でも、もしここへ最初にたどり着いたのが私たちじゃなかったらどうするつもりだったんですか?」
クルーヤ「その時は次元の歪みは開かずに、ここへ迷い込むこともない。君たち以外のあいどるは何事もなく地下11階を通り抜け、最深部の地下12階……コトリさんのところへ行っているだろうね」
律子「ふーん、よくできてるんですね」
春香「じゃあ、みんなとはまだ会えないんですか?」
クルーヤ「ボクとしても目的があるから、それを遂げるまでは我慢してもらいたい」
春香「そ、そうなんですか……」
律子「………」
律子「すみません、ちょっとお願いがあるんですけどいいですか?」
春香「……お姉ちゃん?」
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