515:名無しNIPPER[saga]
2016/10/28(金) 20:59:21.68 ID:lU/e7KMhO
ダークバハムート「さて……漸く二人きりになる事ができたな、タカネよ」
ダークバハムート「会いたかったぞ……!」
貴音「ばはむーと殿……」
貴音(わたくしもずっとお会いしとうございました)
貴音(……ですが、同時にお会いするのが怖くもありました)
貴音「……お久しぶりでございます」ペコリ
ダークバハムート「うむ。お前が変わらず健在で安心したぞ」
貴音「ありがとうございます」
貴音「ばはむーと殿は……」
貴音(……黒き闘気を纏った体躯、おぞましい程鋭く伸びた爪や牙、闇夜の如き漆黒の翼……)
貴音(あの頃の光に満ち溢れた眼差しはもうありません)
貴音(……ばはむーと殿は、大きく変わられてしまったようです)
ダークバハムート「……そう怯えるな。久々の再会なのだ、もっと嬉しそうな顔を見せよ」
貴音「っ……そう、ですね」
貴音「あの、ばはむーと殿」
ダークバハムート「……なんだ?」
貴音「もう、戻られるおつもりはないのですか?」
ダークバハムート「……要領の得ぬ問いだな。それは、我の住処へ、か?」
ダークバハムート「それとも、光に、か?」
貴音「……その両方です」
ダークバハムート「タカネ。まさかお前程の者が理解出来ぬ訳ではなかろう?」
ダークバハムート「『こう』なってしまっては、我の力を以ってしてももはや以前の身体には戻れぬ」
ダークバハムート「それに、単なる眷族の為にわざわざ住処へ戻ってやる義理もない」
ダークバハムート「答えは両方とも否だ」
貴音「………」
貴音(やはり、取り返しのつかないところまで来ていたのですね)
貴音(……戦うしか道は無いのでしょう)
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