502:名無しNIPPER[saga]
2016/10/28(金) 20:00:29.00 ID:lU/e7KMhO
春香「……美希が怖いと思っているのは、みんなに会えなくなる事なんじゃないかって思います」
律子「えっ?」
春香「このゲームが終わって元の世界へ帰ったら、私たちには忙しい日々が待ってますよね?」
春香「そうなるとまたみんなすれ違いの生活が始まって、今みたいに全員が一度に揃う事は難しくなってくる……」
春香「もしかしたら美希は、それを不安に思ったんじゃないかなって」
貴音「……なるほど、この世界での楽しかった記憶が美希の心に迷いを生じさせていると?」
春香「はい……」
春香「でもその気持ちは、私も少なからず持ってます」
春香「もしかしたら他のみんなも……貴音さんやお姉ちゃんもそういう風に思ったことがあるんじゃないですか?」
貴音「………」
律子「………」
律子「……でも、だからっていつまでも元の世界に帰らないわけにはいかないわ。あの子だってそれは分かっているはずよ?」
『……ミキ、春香にたくさん元気もらえたの!』
春香「………」
春香「……きっと大丈夫だと思います、美希なら」
春香「あの子は多分もう、自分で答えを見つけているから」
貴音「………」
律子「………」
律子「……ま、例え美希が駄々をこねたとしても首に縄付けてでも連れ帰るけどね」ニコッ
春香「あ、あはは……」
貴音「ふふっ、美希の膨れた顔が目に浮かぶようです」ニコッ
律子「……さて、進みましょう。早いところ最下層で化け物退治しないといけないし」
春香「お、お姉ちゃん……そんなこと言ったら小鳥さん、泣いちゃいますよ?」
スタスタ…
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