107: ◆bjtPFp8neU[saga]
2016/03/18(金) 23:07:01.16 ID:/YzkdG/dO
ー 巨大クレーター ー
春閣下「ふぅ……。ここまで来ればもう大丈夫かな」
春閣下「プロデューサーさん、すみません。勝手にこんな事しちゃって」
P「……なあ、今の春香はいつもと少し違うんだよな?」
春閣下「あ、もしかしてみんなから聞きました? 私の事」
P「うん。リボンを付ける事で闇と合体するんだよな、確か」
P(本来なら、試練の山で闇とは決別しているはずだが……)
P(優しい春香の事だ。きっと闇を切り捨てる事ができなかったんだろうな)
春閣下「はい、そうです」
春閣下「……でも嬉しいなぁ。こうして『私』としてプロデューサーさんにお会いするのは、これが初めてですから♪ 」ニコッ
P「初めて……そうか。一応そうなるのか」
春閣下「『私』は、今まで長い間ずーっと『わたし』の中にいました」
春閣下「『わたし』の中で、『わたし』がプロデューサーさんと楽しそうにお話しているのを、指を咥えて見ている事しかできませんでした」
春閣下「私は、ずっとあなたとこうしてお話したかった。あなたと触れ合いたかった」
春閣下「……『わたし』じゃなくて、『私』として」
春閣下「プロデューサーさんに、『私』を見てもらいたかった」
春閣下「……でも、やっとチャンスが巡って来たんです!」
P「………」
春閣下「……ねえ、プロデューサーさん。私、あなたが大好きです」
P「は、春香……」
春閣下「プロデューサーさんは、私の事好きですか?」
P「……『君』の事はまだよく知らない。だから、答えられないよ。……ごめん」
春閣下「そんなの、これから知ってもらえばいい事です! 時間はたくさんあるんですから!」
P「いや、そんな時間は……」
美希「そんな時間はないの!」
千早「ヤミさん、やっと追いついたわ!」
P「美希、千早……!」
春閣下「……あーあ。もう邪魔が入っちゃいましたね」
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