748: ◆Tw7kfjMAJk[sage saga]
2019/01/07(月) 02:24:26.94 ID:Dw61O0Mh0
未央「思うんだけどさ」
P「ん?」
未央「おもちって、なんでついつい食べちゃうんだろうね」
P「……さあ?」
未央「あ、真面目に聞いてないな? アイドルとしては大問題ですよ、これは」
P「未央のことは信頼してるから大丈夫だよ。シルエットが崩れるほどは食べないし、食べたとしてもそのぶんちゃんと運動するだろ?」
未央「それは、まあ、そのつもりだけど……」
P「けど?」
未央「……信頼されるのは悪い気分じゃないけど、ちょっと重い、と言いますか」
P「重くしてるからな」
未央「あ、悪い」
P「あと、もちを食うことをせめられない理由がもう一つ」
未央「ほうほう。と言うと?」
P「わりと食べさせてる身で『もちだけは食うな』とも言えない」
未央「それは確かに」
P「――で、正月休みは満喫したか? 実家に帰るのも久しぶり……でも、ないかもしれないが」
未央「千葉だもん。近いからね。それでも、ゆっくりできたのは良かったかも。アイドルとしてはどうなんだー、とも思うけど」
P「毎年正月は休みなことも多いと思うが……いや、仕事があるときもあるけどな」
未央「お正月に放送される番組は事前に収録されるとは言っても、やっぱりそれだけじゃないもんねー。今年は比較的ゆっくりできたけど。受験勉強もないし」
P「大学は正月休みになんかあったっけか」
未央「私のところは特になかった……ハズ」
P「はず、か。まあ、未央のことだ、なんとかするって信頼してるが」
未央「うぐ……『信頼』って、裏切れなくするために言う言葉じゃないと思うんだけど」
P「未央もそういうこと言うことあるだろ? お互い様だって」
未央「お互い様かなぁ……」
P「それに、信頼するってことはいいことじゃないか?」
未央「いいこと、だけど……個人的には、やっぱり心配もしてほしいと言いますか」
P「してほしいのか」
未央「うん。信頼されるのは嬉しいけど、心配されたいし、疑われたい。それも、され過ぎると嫌だけど……ある程度は、やっぱり、してほしいかも」
P「そりゃまた、どうして」
未央「だって……心配するとか、疑うとかって、そのぶん、私のことを考えてくれているんだー、って感じしない?」
P「俺は未央のことを考えてないわけじゃないが」
未央「わかってるよ? でも……んん、なんて言えばいいんだろ。自分でも言葉がまとまらない……」
P「……そもそも、俺が未央のことをまったく心配も疑ってもいない、ってこともないんだがな」
未央「それはそれでフクザツ」
P「どっちだよ」
未央「どっちも? ほら、複雑な感情だから。言葉にできないものなのです」
P「そういうもんか?」
未央「そういうものです」
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