494: ◆Tw7kfjMAJk[saga]
2016/12/01(木) 00:26:59.59 ID:2RSVv31G0
――
女子寮の前。
「それじゃ、未央。明日――じゃなかった。今日のライブに備えて、しっかり寝ろよ」
「うん。プロデューサーも、だよ?」
「わかってる。さすがにちゃんと寝るよ。……あと、未央」
「何?」
「明日、ライブの後……時間、あるか?」
「……ごはん?」
「察しがいいな。まあ、そういうことだ」
「んー……それって、予約とかしてる?」
「予約……は、してないが、まあ、心配しなくてもいい」
「……どういうこと?」
「さあ? どういうことだろうな」
プロデューサーは明らかに何かを隠している様子だったが、問い詰めても何も出そうにない。
……まあ、いっか。プロデューサーとのごはんは、楽しみだし。
「とりあえず……おやすみ、未央」
「うん。おやすみおー」
「……おやすみお」
お、乗っかってくれた。珍しい。
そのまま未央は女子寮の中に入って、プロデューサーと別れた。
……今日はライブだ。
緊張はあまりしていない。緊張で眠れない、なんてことはない。
でも。
……めちゃくちゃ楽しみだから、それで眠れない、って可能性は、ちょっとあるかも。
未央はそんなことを思った。
ちなみに、それから30分もしない内に未央は寝た。
続
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