491: ◆Tw7kfjMAJk[saga]
2016/12/01(木) 00:02:49.28 ID:2RSVv31G0
ピロロン
静かな事務所に、通知音が鳴り響いた。
ピロロン ピロロン ピロロン ピロロン
その音は鳴り止むことなく、ずっとずっと鳴り響く。
「……ぷっ」
「……ふふっ」
二人は顔を見合わせて、こらえきれないと言った風に笑い出す。
「こんな時くらい、通知音、切っとけよ」
「こんなことになるなんて思わなかったんだもん。そりゃ、私がこんな時間までいたのはプロデューサーにいちばんに祝ってほしかったからだけどさー」
「それ、俺に言ってもいいのか?」
「べつにいいでしょ? こんな雰囲気だし。今さら隠しても……じゃない?」
「それもそうだな」
そうやって笑いあった後、プロデューサーが「お祝いの言葉、見ないでいいのか?」と言ったので、未央はスマホに届いた自分へのお祝いの言葉に返信していった。
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