本田未央「プロデューサーとのごはん」 その2
1- 20
484: ◆Tw7kfjMAJk[saga]
2016/11/30(水) 23:44:45.37 ID:Oz6oIwso0

 夜。

 未央は独り、事務所の屋上で夜空を見ていた。

「……」

 何も言わず、ただ独りで夜空を見る。

 普段の彼女からは考えられない、静かな表情。

 明日、12月1日は本田未央の誕生日である。

 そして、バースデーライブが開催される日でもある。

 こんな時間になっても未央が事務所にいるのはそういったことが関係していた。千葉から事務所までそう時間がかかるわけでもないが、今回はこっちに泊まると言っておいたのだ。

 こういったことは何も珍しいことではない。LIVEの前日、女子寮などに泊まるアイドルは少なくなく、未央もその一人というだけの話だった。

 ただ、明日は未央のバースデーライブである。ソロライブが初めてかと言えばそういうわけではない。小規模なものであれば、今までにも経験したことはある。だが……。

「……プロデューサーからの、バースデープレゼント、だもんね」

 そう思うとなんだか嬉しくて、だらしなくにやけてしまいそうになる。誰にも見られてはいないだろうが、すぐにハッとして、未央は自分の頬に手を添える。

「冷たっ」

 頬に当たった自分の手がおもったよりも冷たくて、未央はそんな声を上げてしまう。……そう言えば、私の誕生日ってことは、もう、そんな季節なんだよね。……ちょっと、寒いかも。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
814Res/601.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice