女神
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99:名無しNIPPER[saga]
2016/01/30(土) 22:46:49.09 ID:ZYZlVptYo

「あたしの写真、気に入った?」

 二見が微笑んで俺の方を見た。

「え? 何だよそれ」

「可愛かったかな?」

「う、うん」

「君にそう言ってもらえると嬉しいな」

「おまえさ」

「なあに」

「ああいうの毎日やってるの?」

「毎日じゃないよ。普段は他の板とかでロムってることも多いし」

「まあ、昨日くらいの露出なら問題ないんだろうけど」

「うん?」

「学校の奴らとかにばれたらまずいんじゃないの」

 いくらぼっちの二見だって、そういう噂はまずいんじゃないか。俺はそう思った。

「ばれないよ。顔とかは隠してるし」

「隠してるうちに入らねえと思うけどな、あの程度じゃ」

「平気だって。それよか、まだ見る気ある?」

 見る気がないかあるかと聞かれれば、それは見たい。

「今夜もスレ立てるの?」

「そういうわけじゃなくて。あたしが前に言ったこと覚えてる?」

「うん?」

「恥ずかしいから最初はソフトなやつって言ったでしょ」

「あ、ああ。」

「でね。今夜は久しぶりに女神板でやろうと思って」

「何それ」

「見ればわかるよ。その気があるならまたメールしてあげるけど」

「・・・・・・うん」

「じゃあ、夜八時頃から始めるから」

「わかった」

 それまで俺の方を見ていた二見の視線がずれた。

「あ、広瀬君が来た。最近一緒に登校しないんだね」

「・・・・・・わかってて言ってる?」

「ごめん。でも彼、君以上に寝不足な感じ」

 夕也のやつ、ひどい顔だ。

「広瀬君、せっかくイケメンなのにね」

「うん」

「あ、先生来ちゃった。また後でね」

「おう」


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