女神
1- 20
96:名無しNIPPER[saga]
2016/01/30(土) 22:45:09.89 ID:ZYZlVptYo

 翌朝、あまり眠れなかった俺は朝になっていろいろ後悔した。これじゃ、俺って全然だ
めじゃんか。有希のこととか夕也のこととかで悩むならともかく、何で俺は三十分おきに
あのスレの確認なんかしてたんだろう。結局、二見はあのスレには戻ってこなかった。そ
れでも俺は、三時過ぎにあのスレが落ちるまでは気になって眠れなかったのだ。

 全く。あんな画像見ただけでどんだけ二見のこと気にするようになったんだよ、俺は。
他にもっと気にしなきゃいけないことがあるのに。起きるか。俺は着替えて階下に下りた。

「おはよう」

「おはよ」

「早くご飯食べちゃって。・・・・・・て、どしたの?」

「どしたって何が?」

「昨日眠れなかったの?」

「わかるか」

「うん」

「そうか」

今朝は普通に接してくれるんだな、こいつは。おれはそう思って食卓についた。

「あまり悩まないで自分に素直になればいいと思うけど」

「おまえ何の話してるの」

「何って。お姉ちゃんのことで悩んでるんでしょ」

「いや、そんなんじゃなくて」

「隠したって無駄だよ。前にも話したけど、お兄ちゃんがお姉ちゃんのこと好きだったこ
となんか、あたしは前から知ってたんだから」

「そうじゃねえのに」

「そのお姉ちゃんから告白されてお兄ちゃんが悩まないわけないじゃん。お兄ちゃん、夕
さんの親友だしね」

「あのさあ」

「お姉ちゃん、バカだよね。お兄ちゃんと結ばれるチャンスなんか今までいくらでもあっ
たのに。あたしなんかに、お兄ちゃんの実の妹なんかに遠慮してさ」

「もういいよ」

「お兄ちゃんが夕さんのために身を引いても、多分お姉ちゃんはもう夕さんとは付き合わ
ないよ」

「何でそんなことおまえにわかるんだよ」

「お姉ちゃん言ってたもん。仮にお兄ちゃんがお姉ちゃんの告白を受け入れてくれなかっ
たとしても、もう夕さんとは一緒に過ごさないって」

「夕也がかわいそう過ぎるだろ、それ」

「その気もないのに親しく接せする方がかえって残酷だと思うよ」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
468Res/896.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice