女神
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284:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 00:13:32.63 ID:RyWkrIEDo

 冷蔵庫の中から食べられそうな食品をあさっていたとき、俺は背後から麻衣の声を聞い
た。

「・・・・・・お兄ちゃん」

「おう・・・・・・おかえり」

「・・・・・・ただいま」

「早かったな。短縮授業とかだった?」

 妹はそれには答えなかった。どうでもいい時間つぶしの会話なんかする気分じゃないの
かもしれない。

「どうかした?」

 それにしても、普段とは違う麻衣の様子に戸惑った俺は聞いた。

「別に。どうもしてないよ」

「そんならいいけど」

「・・・・・・お兄ちゃんこそどうしたの?」

「どうしたって何が」

「今日、学校早退したんでしょ」

「ああ、それか。ちょっと体調崩してさ。あ、家に帰ったら良くなっちゃったんだけど
ね・・・・・・まあ、サボりみたいなもん?」

「それならいいけど」

「いや、サボりだとしたらよくねえだろ」

「お兄ちゃん?」

「うん?」

「お兄ちゃんは今日早退したから知らないだろうけど」

「何が」

「お姉ちゃんから聞いたんだけど、二見先輩ってお家の事情でしばらく学校をお休みする
んだって」

 やっぱりそうなるか。

「・・・・・・うん」

「お兄ちゃん、知ってたの?」

「それは聞いてなかったけど、そうなるかもとは思っていた」

「そか」

 麻衣は自分のかばんを玄関前の廊下におろした。

「おまえ、さっきから何か言いたいことがあるの?」

「うん、これじゃわかんないよね。ごめん」

「あたし、やっぱりブラコンなんだろうね」

兄「はぁ?」

「ブラコンだから、あたし。たとえ学校中がお兄ちゃんの敵になっても、あたしだけはお
兄ちゃんの味方だから」

「はあ?」

「お兄ちゃん、二見さんのこと本当に好き?」

「ああ」

「そうだよね・・・・・・うん、そうだよね」

「おまえ、さっきから何を」

「お兄ちゃんが好きなら、二見さんがどんな人でもあたしも味方になるよ」

「おまえ、いったい俺に何を言いたいの?」

「・・・・・・うん。これだけじゃ、わかないよね」


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