282:名無しNIPPER[saga]
2016/06/26(日) 00:11:43.23 ID:RyWkrIEDo
優のことは心配でたまらなかったけれど、俺にはリビングのパソコンを立ち上げたとき
の状況が気がかりだった。それでも俺は優を陥れた犯人が麻衣ではなかったことに安堵し
ていた。というのは、最近の麻衣の発言や行為には、あいつが優の女神行為を知っている
としか思えない微妙な言葉があったからだ。でも、それは杞憂だったようだ。少なくとも
妹は今回の件に関係していない。麻衣は2チャンネルのスレを見たのかもしれないけど、
VIPのあのスレをリアルタイムで見れる可能性は相当低いし、たとえ見れたとしてもリ
アルタイムでなければ画像は削除されていたはずだ。そして、それは女神スレでも同じは
ずだった。ミント速報を見られさえしなければ。
俺はただ妹が犯人であることへの否定的根拠が見つかったことに安堵していた。たとえ
俺が閲覧したスレを麻衣が発見したとしても、画像が削除されている以上、それが優のこ
とは思いもよらないだろう。
ふと妹が突然購入したノートパソコンのことを思いついた。もしあのパソコンの閲覧履
歴にミント速報があったとしたら。
・・・・・・再び心が重くなってくるのを感じながら、俺は壁にかかっている時計を眺めた。
まだ、昼の十二時三十分だった。学校では今昼休みの最中だ。
妹の留守中に妹の部屋に勝手に入り妹のパソコンを調べることに、俺は少しためらいを
感じたけど、妹の行動の真実を解き明かす方が優先だと、俺は自分に言い聞かせた。俺は
リビングのパソコンを終了させて、二階の妹の部屋に向かった。
見慣れた妹の部屋に入ると、机の上に置かれているノーパソを開いて電源を入れた。一
瞬、パスワードがかかっていたらどうしようかと思ったけれど、妹のパソコンはしばらく
して無事に起動を終えた。俺はブラウザをクリックした。
ブラウザの起動時に表示されるホーム画面は、このパソコンのメーカーが運営するポー
タルの画面だった。今のところ怪しいところは何もない。まず俺はブックマークを開いて
みた。
・・・・・・その結果は微笑ましいというか、健全な女子高生そのものだった。
『お手製お惣菜のヒント』
『お弁当に使えるレシピ』
『ガールズ・スタイル―女子中高生のためのファッションブログ』
『ツィンクル・スター:携帯小説ブログ』
『読モになろう!』
俺はブクマされているサイト名を確認しながら、ブックマークの画面をスクロールして
いったけど、別に不審なサイトは見当たらない。
「恋占い」
「新作電子書籍のご紹介「妹が大好きでもう我慢できない!」
「鬼畜な兄貴:お兄ちゃんもう許して」
鬼畜な兄貴じゃねえよ。俺は思わず心中で舌打ちした。でもまあ、妹のこの手の趣味は
昔からだ。俺は次に閲覧履歴を開いた。三週間前からの履歴が残っている。これはサイト
名が表示されずURLだけが羅列されているだけだったので、俺は時間をかけてURLを
クリックして、妹が閲覧したサイトを確認していくしかなかった。これには結局一時間以
上かかってしまった。
・・・・・・そしてほっとしたことに、その閲覧履歴の中にミント速報はなかったのだ。
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