218:名無しNIPPER[saga]
2016/05/04(水) 21:08:21.48 ID:mt1lqNZYo
僕はスレを追っていくごとに次第に重苦しい気分に包まれていった。中学時代の優はク
ラスで浮いているわけではなかったけど、それは彼女自身の、人の話を聞き、人の相談
に乗るという努力に立脚して得た立場に過ぎなかった。だから、僕と知り合った優は、優が
密かに持て余していた、人に認められたい、人に関心を持ってもらいたい、人に話を聞い
て欲しいという欲求を、僕を利用することで解消していたのだった。そしてそんな役割を
担った僕がいたからこそ、彼女は転校するまでの間、学校内で「いつでも相談に乗ってく
れるいい子」という役を演じきることができたのだった。
そして愚かな僕は、自分が彼女にとっての精神安定剤だということは理解していたけれ
ど、それでもあの頃は、そういう役割を果たしている僕のことを優は好きなのだと思い込
んでいた。
でも今なら理解できる。自分でも認めるのは辛かったけど、僕には当時の優のある意味
利己的な心の動きがわかったような気がする。校内で一緒にいる時の優の僕への好意は嘘
ではなかったと思う。ただ、転校することが決まった優は、もう僕には利用価値がないこ
とに気づいたのだ。遠く離れてしまい、優の承認欲求を常に一緒にいて満たすことができ
ない僕に、引越し後の彼女は今までと同じ価値を見出さなかったのだろう。
そうして僕は優に見捨てられたのだ。
僕は自分の傷を自らかき混ぜるような、鋭い苦痛の伴う想いを回想しながらレスを読み
進めた。
『みんな構ってくれてありがとう。ちょっと用事が出来たのでうpはおしまいです。み
んなまたね〜』
これで彼女の女神光臨は終了のようだった。
『楽しませてもらったよ。気をつけて行ってらっしゃい』
『>>1乙 良スレだった』
『うpありがと。またな』
『今日は冷えるから上着着とけよ おつかれ〜』
『またうpしてね』
『コテ酉付けてよ』
『転載されるから画像ちゃんと削除しとけよ』
『帰ってくるまで保守しとこうか』
『制服GJ』
『みんなありがと。保守はいいです。今日は帰宅が遅くなるのでこのスレは落としてくだ
さい』
『>>○ 制服をほめてくれてありがと。どうだった?』
制服GJ。これはメールで打ち合わせていたとおりのキーワードだから、多分これは池山
君のレスなのだろう。そして僕はそのレスに対する「どうだった?」という優のレスに、
優が池山君に微妙に媚びているような雰囲気を感じた。
僕は次のメールに記されたURLを専ブラで開いた。megamiという文字列からもこのス
レが女神板のスレであることは明らかだったので、僕は少し警戒してそのスレを開いた。
その途端にその恥知らずで猥褻なスレタイが目に飛び込んできた。
【貧乳女神も】華奢でスレンダーな女神がうpしてくれるスレ【大歓迎】
確かに優はどちらかというと細身の体つきをしていたからこのスレの需要にはあってい
るのだろうけど、それでも優は決して華奢というほどではない。華奢で守ってあげたいと
いうのは麻衣のような子のことを言うのだ。その時、僕の頬に麻衣がしてくれたキスの感
触が蘇った。その感触に勇気付けられた僕は気を取り直して再びスレを追い始めた。
そのスレは何年か前に立っていたものなので、これまでにもいろいろな女神が光臨して
いた。一からスレを追っていくことの不合理さに気がついた僕は、一気に先月くらいのレ
スまでスレを飛ばした。それからまたレスを確認して行くと、メールに記されていた優の
コテトリがあった。
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