202:名無しNIPPER[saga]
2016/04/17(日) 23:08:36.10 ID:GO5crQa4o
ようやく僕は部長らしい言葉を池山さんに対して口にすることができたのだった。
池山さんは僕の言葉を聞き再びうつむいてしまった。その時初めて僕には周囲のことを
気にする余裕が生じてきた。
改めて周囲を気にしてみると、近くにいる部員のほとんどがそれぞれ作業をしているふ
りをしながらも、僕と池山さんの会話に聞き耳を立てているようだった。このままこのヤ
バイ話をここで続けるのはまずい。僕はそう考えた。
「あのさ」
僕はこの頃には完全に落ち着きを取り戻していた。
「君の話を聞かせてもらっていいかな? 何か事情があるんでしょ」
彼女はうつむいたまま何も返事をしなかった。
「無理とは言わないけど、十八禁サイトの紹介なんかさせられるんだったら事情くらいは
聞いておきたいな」
僕は池山さんにそう言った。この時、さっきの性的な興奮は既に僕の中では鎮まってい
て、むしろ彼女との仲を深めるのにはいいチャンスなのではないかという考えが心の中に
浮かんできていた。高校一年生の女の子が素人の裸身画像に執着するなんて、何か事情が
あるとしか考えられない。そして何か事情や悩みを抱えている相手に対して、僕の傾聴ス
キルは、これまでほとんど無敗に近い成果を誇ってきたのだから、池山さんの相談に乗る
ことで彼女の信頼を勝ち取り仲良くなると共に、優や池山君たちの情報も仕入れることが
できるかもしれない。
池山さんは顔を上げて何か話そうとして、そこで周りを見渡してまた黙り込んでしまっ
た。そういえばコンサルタントをするにはここは最悪の環境だった。僕たちの周囲は池山
さんの容姿に見蕩れている部員たちに囲まれていたのだから。
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