女神
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160:名無しNIPPER[saga]
2016/03/13(日) 00:12:14.52 ID:PMIDBg1vo

「おまえなら結婚して子どもができても女神とかやってそうだな」

「どうかなあ? おばさんになったら需要ないんじゃないかな」

「おまえなら行けそうな気もする」

「ねえ」

 突然、まじめな声で優が言った。

「うん?」

「本当にいやになったら口に出してそう言ってね」

「いやって、俺の方が振るって話? 振らねえよ」

「そうじゃなくてさ。女神のこと」

 そういうことか。

「俺がいやになったらまじめに考えてくれるんだろ」

 やめるとは言ってくれないのだけれども。

「うん。本当よ。でも、それだって言われなきゃわからないし、やっぱり口に出すって大
切だから」

「どういう意味?」

「昔さ、それですごく傷ついたことがあってね」

「へ」

「あのさ。あたしね、中学の頃、付き合っていた人がいたのね」

「ああ、そう言ってたね」

 俺にとっては優は初めての彼女だけど、優には元彼がいた。それは前にも聞いていたこ
とだった。

「別れたときね。すごく不本意だったの。何であんな振られ方しなきゃいけないんだろっ
て思ったよ」

「そうなんだ」

 何にでもよく気がつく優らしくなく、こういう話を聞かされる俺の感情を考慮する余裕
はないみたいだ。客観的に見れば後ろ手に縛られた全裸の少女が、ベッドに横たわりなが
ら元彼への未練を話している姿ってどうなんだろ。優の話に動揺しながらも、俺はそんな
つまらないことを考えていた。

「ごめんね。こんな話聞きたくないよね」

「いや。おまえが話したいなら聞く」

「うん。彼はさ、高校受験で大変なときだったから、あたし言えなかったのね」

「何を?」

「引っ越しと転校のこと。彼は当時高校受験で大変だと思ってたから」

「うん? 転校することを元彼に言えなかったってこと?」

「そうなの。でもさ、心は彼につながっていると信じていたから。遠距離になってもきっ
と受け入れてくれるって思ってたのね」

 そんだけそいつが好きだったというわけか。俺は内心の嫉妬心を隠すだけで精いっぱい
だった。初めての彼女と初エッチした直後なのに。

「でも、振られちゃったみたい」

「みたいって?」

「彼の受験が終わった日に、彼の教室に行ったら彼があたしの教室に行ったよって、女の
先輩が言ってくれてね」

「うん」

「正直、うれしかったけど、急いで向かった教室にはもう彼はいなかったの」

 同級生の女の子がいたらしい。あなたへの伝言? 別に聞いていないけど。携番? あ
んたが知らないのにあたしが知るわけないじゃん。彼女は優にこう言った。


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