127:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 21:11:51.27 ID:VyTyW24Co
「美味しい?」
「うん」
「そうか」
コンビニのサンドイッチでも、空腹の身にはありがたい。俺は二見のくれたサンドイッ
チに夢中でかぶりついていたようだった。
「ねえ」
「うん」
「今日一緒に帰れる?」
「最初からそのつもりだけど」
「よかった。ねえ?」
「今度は何?」
「明日さ」
「うん」
「もし迷惑じゃなかったら、君のお弁当作ってきていい?」
何だか突然デレ始めたな。俺は戸惑ったけど、迷惑なはずはない。
「うん。楽しみだよ」
「そうか。じゃあ、そうする」
「うん」
何かやばい。本気でこいつに萌えちゃったような気がする。それにしても、二見の好意
にはそこはとなく気づいていたものの、付き合い出したらこいつがここまでデレるとは夢
にも思わなかった。どっちかかというと感情の起伏に乏しいというか、冷静なタイプだと
思っていたのに。でも普段冷静な二見があそこまでデレてるのも新鮮ではある。こういう
のをギャップ萌えって言うんだろうか。
それにしても、普段のあいつの振る舞いからはまさかあいつが女神だなんて誰も思わな
いだろう。俺はもうあいつの彼氏なんだし、何であいつが女神行為なんて始めたのか聞い
てもいいのだろうか。
何か女神の件は考え出すと自分の中で収集がつかなくなる気がするから、もう少し考え
ないでおこう。付き合ってればそのうちそういう話題になるだろうし、その時まではこっ
ちから触れるのはやめておくか。つうか俺たち同級生なのに、付き合い出したきっかけが
女神行為とか2ちゃんねるとかとても人には言えない。まあいい。この先は長いんだから
いろいろとゆっくり考えればいいのだ。
そろそろ帰ろうと思って二見の席を見ると、二見がクラスメートの女の子たちと話して
いた。珍しいものを見るものだ。少し躊躇したけど、一緒に帰る約束をしているのだ。俺
は二見と彼女を囲んでいる同級生の女の子たちの方に寄っていった。
俺が近づくと、まだ席に座って話していた二見が俺の方を見上げて微笑んでくれた。
「そろそろ帰らねえ?」
「うん」
「池山、二見さんと付き合ってるんだって?」
二見に話しかけていた顔見知りの子が俺をからかうように見た。
「ああ、まあ」
ここで否定できないことくらいは俺にも理解できている。
「ああ、まあって何だよ。照れてるの?」
「照れてる照れてる」
「おまえらうるせえよ」
二見もなんだか知らないけど、何も否定しないで笑っている。
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