女神
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126:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 21:11:14.66 ID:VyTyW24Co

「池山君」

 こいつは、いつもは教室では昼飯食わないのに。俺のこと待っていたのか。

「うん」

「思ったより早く戻って来たね」

「え?」

「遠山さんと会ってたんでしょ」

「何だ、知ってたのか。相変わらず察しがいいな」

「まあね」

 少しの沈黙。でも、なんだか悪い気がしない。

「気になる?」

「・・・・・・意地悪」

 二見のその言葉に俺は意表を突かれた。こいつはそういうことをあまり言わない子なん
だと思っていたのに。でも。やばい。二見って可愛い。

「あのさ」

「うん」

「ちゃんと断ってきたよ」

「そうか。よかった」

 よかったってこいつは言った。最初から俺の行動なんかこいつには見抜かれていたんだ
ろうな。それでももういいや。あからさまに嬉しそうだけど、二見ってこんなに感情を表
すタイプだっけ。

「ありがと」

 二見が微笑んでそう言ってくれた。

「まあ、おまえと付き合ってるわけだし、いつまでもぐずぐずと返事を延ばしてはいられ
ねえしな」

「うん」

 何か急に緊張が緩んできたな。そう思った俺は次に自分の腹具合を思い出してしまった。
こんな時なのに何やってるんだ俺。だけど、今日こそ昼飯食いっぱぐれたかもしれない。

「はい、これ」

「うん?」

「サンドイッチ。コンビニので悪いけど」

「おまえ、いつも弁当のほかにサンドイッチとか食い物持ち歩いてるの?」

「そんなわけないじゃん」

「何なんだよ」

「いらない?」

「いるけどさ」

「はい。まだ昼休み二十分くらいあるし」

「じゃあ、貰う」

「うん。飲み物コーヒーでよかった?」

「うん。つうかいつもそんな物まで装備してんのかよ」

「まさか。さっき自販機で買っておいたの」

「まあ、そのさ。ありがとな」

「うん。一応あんたの彼女だし、これくらいはね」

「そうだな」


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