123:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 21:09:37.45 ID:VyTyW24Co
「悪いな呼び出しちゃって」
「あんたになら別にいいよ・・・・・・もしかして返事してくれるのかな」
「うん。時間かかっちゃってごめん」
「あんたが優柔不断なことなんて知ってるよ。何年あんたの側にいたと思ってるのよ」
「そうか。まあ、そうだよな」
「そうだよ」
俺は腹の底に力を込めた。
「俺、やっぱりおまえとは付き合えない」
「そうなんだ」
「悪い」
「わかった。でも一つだけ教えて」
有希は全く泣かなかった。というより強い視線で俺を見た。
「うん」
「もしかして、あたしと付き合えない理由って夕のことがあるから?」
「それもある」
「それもって?」
「最初は夕也のことが気になってたんだけど」
「・・・・・・うん」
「でも、正直に言うと今は夕也のことが理由っていうより、他に好きな子がいるから」
「そうか」
「だからおまえとは付き合えない。本当にごめん」
「二見さんだよね?」
「ああ」
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