末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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98: ◆54DIlPdu2E[sage saga]
2016/02/28(日) 00:23:50.68 ID:dkyA67w70
王子「……そう簡単に許されてはいけない罪を犯したと、わかってはいますがね……」グス

末妹「……救われた……おふたりの魂が……」

師匠「……」

師匠(本当の所はどうか知らんけが)

師匠(なあ、王よ王妃よ、どうだ、お人好しのド間抜けの息子の言う通りに…もう穏やかに眠ってみないか)

師匠(自分の立場を利用して好き勝手に振舞いながら決して幸福ではなかったあんた達だが)

師匠(菫花の言葉で、菫花にこんな友達ができた事で、充分過ぎるほど報われたではないか)

師匠(なあ野獣)

師匠(お前ももう、それでいいよな? 両親の魂は穏やかであれ、と願ってやれるよな……?)

(野獣「……師匠」)

(野獣「ええ、私も末妹と次兄に感謝していますよ……」)

メイドの声「皆さーん、朝食ができましたよー」

末妹「メイドちゃんが呼んでいる」

師匠「おお、思ったより時間を取ってしまったな」

師匠「冷めないうちにいただくとするか、ほら、行くぞ」

次兄「そういえば腹ペコだぁ」グゥ

王子「ええ、用意してくれた皆を待たせてはいけませんね」

王子「……」

王子「父上、母上」

王子「僕はこれからもこの世界で生きて行きます、皆と一緒に」

王子「……またここに来る事もあるでしょう、しかし今は……」グイ

覆い:シャッ

王子「……おやすみなさい、さよなら……」

……



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