末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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585: ◆54DIlPdu2E[saga]
2018/01/29(月) 01:13:51.68 ID:ej98zEbh0
商人「改めて、無事でよかった、帰って来てくれてよかったああああああ!!」ガバッ

末妹「お父さんたら」ムキュ

次兄「無事に帰宅できたのも、家族のみんなの協力と祈りのおかげ……ありがとう、特に兄さん!!」キラキラ

長兄「次兄、鏡の向こうでは見たことないほど真剣な顔をしていたが」

長兄「今のその、晴天のように爽やかな表情も見たことないぞ……正直不気味だ」

次兄「いやぁ、俺は人生最大の危機を無事に回避できたことに安堵しているのです」

次姉「人生の危機とかなんなの」

次兄「おっと、何も尋ねない約束ですぞ?」チッチッ

次姉「そりゃそうだけど……」

末妹「心配かけてごめんなさい、本当にありがとう、皆のおかげで戻って来れたの」

末妹「お家の皆と、そして……」

末妹「……メイドちゃん達はちゃんと帰れたのかしら」

長姉「そう言えばこの鏡台、あんた達が戻って来てから『あちら側』を映さなくなっちゃったわね」

家政婦「そのことでしたら……」

家政婦「たった今、師匠様が瞬間移動の魔法で現れて……お屋敷の様子も同じように確認して来られたとのこと」

次姉「は? たった今?」

家政婦「数秒間のご滞在でした」

家政婦「でも、皆それぞれ家に戻れて安心した、と仰っていましたし」

家政婦「これから師匠様と菫花様は広場に戻り、野獣様もいつもの場所に戻られた……そうです」

次兄「全員無事なんだね、よかったー」

末妹「皆さんお屋敷に戻れたのね……」ホッ

末妹「野獣様、菫花さんも……師匠様も……よかった」

…………


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