末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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57: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/12/27(日) 02:10:34.46 ID:YHo0sFHs0
(末妹「……野獣様、私、『ごめんなさい』って言葉はとても大切だと思っています、でも」)

(末妹「『ありがとう』に言い換える事が出来る『ごめんなさい』なら、そうした方がもっと素敵かな、って…そうも思います」)

(末妹「野獣様が私の家族に向けてくださるお気持ちが、今は罪悪感よりも感謝だ、って」)

(末妹「…そのお言葉がすごく…嬉しいです」ニコ)

(野獣「……そうか」フフ)

(野獣「お前は本当に……私の中のあらゆる『正の感情』を呼び覚ましてくれる」)

(野獣「何度でも言おう、末妹に出会えて、よかった」)

(末妹「私もですよ」)

(野獣「……話は尽きぬ、名残惜しいが夜は無限ではない、夜明けが近付いている」)

(野獣「しかし、また…そう遠くない未来に再会できるのだ」)

(野獣「約束通り、笑顔で今は別れよう」)

(末妹「ええ、必ず会いに来ます、またここへ」)

(野獣「さあ、目を閉じて……」)

(末妹「はい……おやすみなさい、野獣様……」)

(野獣「ああ、おやすみ、末妹。また会う日まで、どうか元気で、そして、お前の夢が叶うように……」)

(末妹「野獣様も……お元気で……」)

(野獣「……よ。……は……私の…………」)

…………



   眠りにおちる直前、それは本当に野獣様から出た言葉だったのでしょうか

   わからないけれど、でも

   目覚めた私の胸には、暖かくて幸せな想いが残っていました……



   『末妹よ。お前は、私の……生涯二度目に恋をした女性だ……』

   『だからこそ、どうか、お前の生きる世界で幸せになってくれ、幸せでいてくれ……』



…………
 


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