末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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538: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/09/19(火) 00:21:42.80 ID:zRzorvHC0
(野獣「……私の口からは言えないような魔法ができあがったかもな」)

(次兄「試してみる価値は!?」ズイッ)

(野獣「無いから」グイ)

(次兄「お約束」グエ) )

(師匠「……む?」)

(王子「師匠、どうしました?」)

(師匠「墓所の周囲の人々が、そろそろ『場の不自然さ』に気がつき始めた」)

(王子「『見て』いないのにわかるんですか?」)

(師匠「説明は省くが儂の張った結界の仕様だ」)

(師匠「それ以上に心配な事が……野獣よ、仮想の窓を開いて見てくれんか?」)

(野獣「は、はい」シュパ)

(師匠「今回の状況ならば……そいつを兄妹にかざしてみてくれ」)

(野獣「は、はい?」スッ)

(野獣「!? 師匠、どういうことでしょう、これは……商人の家の様子が見えますよ!?」)

(師匠「やはりか、お前の屋敷と取り巻く森を除けば」)

(師匠「兄妹と儂と菫花が同じ場所にいる限り、その近辺しかお前の仮想の鏡では見えないが」)

(師匠「兄妹と、儂と菫花、それぞれの肉体が離れた場所にいるこの状況……ここでも例外が起きても不思議ではない」)

(師匠「で、どうなっておる? 今現在この子達の肉体は」)

(野獣「あ……末妹の部屋で……家族が集まっています、二人の体を取り囲むように」)

(末妹「ええっ!?」)

(次兄「やべえっ!?」)
 


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