末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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536: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/09/19(火) 00:15:43.21 ID:zRzorvHC0
(末妹「もう……大丈夫ですね、菫花さん?」ニコリ)

(王子「ええ、もう大丈夫……」コクリ)

(王子「君達の、おかげだ……」)

(末妹「師匠様を引きとめたのは、他の誰でもなく菫花さんですよ」)

(王子「一人ではできなかった、末妹さんや次兄君や野獣がいたから」)

(次兄「ありゃ、俺もカウントされてんの?」)

(王子「うん、君が予防線を張ってくれなかったら、あんなふうに師匠に意思表示ができなかった……と思う」)

(野獣(予防線ね、本当に物は言いようだ))

(末妹「野獣様も……これで安心ですね」)

(野獣「ああそうだな、私からも礼を言う、何よりも末妹がここに」)

(次兄「……」ジーットギョウシ)

(野獣「……末妹が、次兄を連れて、ここに辿り着いてくれたお陰だ」)

(野獣「しかし末妹、お前が異変に気付いた時は、菫花や私に会える保証はなかったのに……恐くはなかったのか?」)

(末妹「……ええ、野獣様の欠片が導いてくださると、絶対それは間違いないと信じていました」)

(末妹「それと……私の意思の力で迷わず辿り着けると、兄も力を貸してくれると、自信もあったのです」)

(野獣「お前の意思の力で……」)

(師匠「ふむ、なるほど」)
 


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