末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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477: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/03/12(日) 01:49:26.56 ID:bgu+yfMr0
師匠「綺麗事を並べてもそれが真実だ」

師匠「菫花と再会して数カ月、儂は話せなかった、まだ早いと、機は熟していないと思っていた」

師匠「……本当は、話したくなかった」

師匠「お前と共に過ごす時間がもう少し長くなるまでは」

師匠「……恨むならば、王でもなく、王妃でもなく、民でもなく、ギルド長でもなく」

師匠「儂を恨め、今こうして生きている儂を……」

師匠「……そう、虫のよい話ではないか」

師匠「自由になったお前を引き続き見守る立場に徹すればよかった」

師匠「お前のためお前を受け入れるこの時代の人々ため関わる、それこそ綺麗事よ」

師匠「……使用人達と少年と少女、彼等彼女等がいる、あいつには」

師匠「夢の世界には、野獣もいる」

師匠「何が……儂の息子だ、あいつの父親だ、そんな虫のいい話があるか……」

師匠「考えたら、あの話をするまでもなく、あいつに好かれる理由があるものか」

師匠「いつも罵倒してばかりだったではないか……」ハァ

師匠「……儂も弱いぞ、学友よ、買い被り過ぎだ……」

…………

結界の内側。

王子「う……うう……」

王子「うわああああん」



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