末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
1- 20
427: ◆54DIlPdu2E[saga]
2017/01/12(木) 22:16:55.66 ID:fLh1mxgF0
野獣「……銃でも手に入れようか、一思いに、苦しませず」

野獣「それとも……」

野獣「直接殺傷能力のある魔法は使えないが、眠らせることはできる」

野獣「いくつか魔法を組み合わせれば、眠らせたままでそっと心臓を止められないか?」

野獣「いや、それよりも眠らせてから毒薬を飲ませようか?」

野獣「苦しまずに逝ける毒……まず毒薬の調合の本が必要か」

野獣「うちにある調合の本は、美味しい薬草茶や治療薬ばかりだからな……」

野獣「……」

野獣「……相手と心が通じ合い、信頼が生まれたら、バラの呪縛は解けて相手を殺さずに済む」

野獣「が、私にとっては……そちらの方が容易だとも思えない……」

野獣「もしも『その日』が訪れたなら」

野獣「バラには申し訳ないけれど、共に枯れて朽ちるしか……私には選べないのかもな……」

…………

まだ、執事達という守るべき『家族』もいなかった野獣……

……………………




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
689Res/550.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice