末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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406: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/11/27(日) 23:55:53.51 ID:euAQf+/I0
次兄「おお……兄さんのほっぺに手形がくっきり」

次姉「わ、私も止める暇がなかった……」

次姉「でもお父さんの言うとおりよ……兄さん『僕が食べるんだ!』と言い張って譲らなかったもの」

次姉「私は小さかったけどそれは覚えている」

長兄「……長姉がベソかいていたのは、間違いないはず」ヒリヒリ

長兄「色々と記憶が混じって、いつの間にか俺の中で無理矢理って……」

長兄「……ごめん、長姉!!」ドゲザ

長姉「……」

長姉「……私は引っ叩いたらスッキリしちゃったみたい」ケロリン

長姉「あのぐちゃぐちゃムニエル、私もばあやに一口だけ味見させてもらったの、ひっっっどい味だった」ベー

長姉「余りの味のひどさに兄さんの記憶が捻じ曲っても……おかしくないかも」

次兄「記憶が歪むレベルって、どれほどの不味さだったのでしょうか……」ゾゾー

末妹「でも長姉お姉ちゃん、本当は小さい時からお料理好きだったのね」

長姉「そうね……料理教室に通うまで、すっかり自分でも忘れていたけれど」

長姉「あの頃から……私、料理好きなお母様みたいになりたいって思っていたのね」

次姉「あら、じゃあ何年か空白があるけど、今もお母様みたいになりたいって思っているの?」

長姉「ええ、お母様のような……奥さんに、ね」

商人「……長姉……」フルフルフルフルカタカタカタカタ

次兄「と、父さんが小刻みに振動している」

商人「……うっうっうっ……長姉、幸せに……幸せになるんだよ……」ポロポロポトポトボタボタボタボタ

長兄「あああ、俺が余計なこと言ったばかりに父さんの変なスイッチが」オロオロ

次姉「ふふ、いいじゃない兄さん」
 


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