末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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311: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/08/14(日) 21:45:08.33 ID:DRmNCapN0
(次兄「はぅん?」ハッ)

(野獣「我に返ったか」)

(次兄「……皆は? なんかあっちの方に行ったみたいですが」)

(野獣「私があっちの方に咲いた珍しいバラの話をしたら、見に行こうとなってな」)

(次兄「……つまり、理由をつけて人払い……」)

(次兄「そんにゃ回りくどい真似をしてまで俺と二人っきりになりたかったなんてえええええええええええ」ガバァァァ)

(野獣「私を押し倒そうとか200年早い!!」ヒョイ)

(次兄「お約束ぅ!!」ビターン)

(野獣「……せっかくお前との時間を取ってやろうと思ったのに、調子に乗ると『また』超強力眠りの魔法をおみまいするぞ?」)

(次兄「そ! それだけはご勘弁を」)

(次兄「末妹には野獣様に余計な気遣いさせたくないからと口止めしていましたが、実は昨日の朝はですね!!」)

(野獣「ん?」)

(次兄「長兄に(扉を)ノックされても次姉に(尻を)キックされても目が覚めないのでお医者が呼ばれたんですよ?」)

(野獣「う、それは済まなかったな、午前10時には自動的に目覚める効果も加味されていたのだが……」)

(次兄「ええ、お医者が部屋に入った途端に何事もなかったように目覚め、おかげで事情を知らない姉達は呆れるわ」)

(次兄「同じく事情を知らない父と兄と家政婦さんはその後も一日じゅう心配するわ」)

(次兄「唯一事情を知る末妹は大ごとになる前に学校行ったから帰宅して話を聞いてびっくりするわ、散々でしたー」)
 


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