末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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252: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/07/10(日) 23:40:00.70 ID:zMrWG4Rp0
……

師匠「さて……お嬢さんがた?」

長姉「わ、私達?」

次姉「そのようね」

師匠「この店を訪れる度、品揃えと接客に気持ち良くさせていただいているが」

次姉「ご贔屓にしてくださって、ありがとうございます……」

師匠「改めて……弟さんと妹さんには、『息子』が非常にお世話になっておりまして、な」

次姉「え、ええ、この子達からその話は」

師匠「だと言うのに、未熟者で世間知らずで小心者で臆病で内向的で卑屈で幼稚なこいつが、こちらで粗相を働いたようで」

末妹「し、師匠様……」オロオロ

王子「」

次兄「ボロクソ」

師匠「保護責任者として心からお詫びを申し上げます……お前も頭を下げい」

王子「は、はい、ごめんなさい!!」

長姉「王子様に頭を下げられるって……複雑」

次姉「そ、そんな、頭を上げてください!!」アワアワ

次兄「お客に頭を下げられるのは商売人の矜持が許さない次姉ねえさんであった」

師匠「その上で図々しいお願いではありますが、どうかこいつが弟さん妹さんの友人でいることを許してほしい」

長姉「許すも何も……ねえ」

次姉「私達こそ……この町でこの店を選んでくださった事、本当に感謝していますのよ?」

次姉「これからもご贔屓にしていただきますよう、お願いしたいのはこちらですわ」

次兄「リピーターのお客は絶対離さない次姉ねえさんでもあった」



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