末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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187: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/05/22(日) 01:55:48.85 ID:/pH27Tf10
長姉「今の拳の動き、目にもとまらなかったんだけど……」

次姉「大丈夫、少なくとも世の中には、好きな相手にはいくらでも寛容になれる人間がいるんだもの」

次姉「例えば正面から殴られても、靴を投げつけられても、板で叩かれても、首を捻じ曲げられても、相手が好きな人ならば」

長姉「え」

長姉「ちょ、ちょっと、何言ってるの、誰の話よそれは!?」

次姉「しーーーっ、末妹が起きちゃう」

長姉「あ」

末妹「……んん……すぅ、すー……すー……」

次姉「……大丈夫」

次姉「この子はね、絶対幸せになるんだから……」

長姉「……妹の心配してる場合かしらね」ボソ

次姉「もぉ……私の事はいいの、焦ってないって言ってるでしょ」

次姉「さてと、もう寝ない? 明日も早いからね」

長姉「あんたはここで寝るの? 末妹は?」

次姉「一緒でいいわ、このまま起こしたくないし、小さくて細いからこのベッドでも邪魔にならないもの」

長姉「……私もここで寝る」ボソ

次姉「あら、それなら私が姉さんの部屋で」

長姉「だめ、あんたも一緒」グイ

長姉「小さい頃は、ううん、寄宿舎でも時々こうして二人で同じベッドに潜って眠ったじゃない」

次姉「……でもねえ、さすがに狭くない?」
 


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