末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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183: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/05/21(土) 19:29:57.61 ID:QcUGknkz0
長兄「仕方ない、このまま部屋に運んで寝かせるよ」ヨイショ

商人「大丈夫かい、私は腰に自信がないから手伝えないが……」スマン

商人「あ、次兄の部屋は足場が悪いから気をつけて?」

長兄「うん知ってる、床を埋め尽くしている有象無象を足で掻き分けて進むしかない」

長兄「一人暮らしさせるならあれは改善させないとね」

長兄「……こいつもそれなりに大きくなったなあ……重いや」ハハ

商人「…………」

ドア:ガチャ…パタン

次兄「むにゃ……ひへへへ、野獣しゃまにお姫様抱っこ……うへへへぇ」

長兄「寝言か……小さすぎてよく聞こえないけど幸せな夢を見てるんだろうな、呑気な奴め」ガチャ

長兄「……ああ、マジでなんつー部屋だ」ゲンナリ

長兄「収納場所を決めて使ったらそこに戻すだけ、それだけなのに何故できないんだろ、理解不能」ガサガサ

長兄「どっこいしょ、ベッドはまあ余計な物が乗ってないだけマシか」

長兄「……次兄だって、あの状況であんな大事な話をするつもりはなかった筈」

長兄「酔っ払いの戯言とは思いたくない、もう一度きちんと話してくれたら俺は改めて応援するよ」

次兄「……んごー、すぴぃぃぃ、ふごー、しゅるるるる……」

長兄「……お前はやっぱり俺にはできないことができる男だ……正直、羨ましい」クス

長兄「さて、今度は当初の予定通り父さんを寝かしつけなくちゃ」

長兄「長姉の結婚が決まって、下の二人も日々成長して次第に親離れ、寂しい気持ちは俺にもわかるが……」ガチャ

商人「……ぐー……ぐー……」

長兄「……テーブルに突っ伏してる」

長兄「さすがに父さんを起こさず部屋まで運ぶのは無理だ、俺のベッドに寝かせるくらいはできるかな?」ウンショ

長兄「ふう、さて……俺も疲れた、床にクッション敷いて寝るか」ゴソゴソ

……



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