末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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168: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/04/27(水) 22:25:20.90 ID:VQU88E8B0
……30分後、次姉の部屋。

ドア:コンコン……

次姉「末妹? どうぞ」

ドア:カチャ……

末妹「……おじゃまします……」ソローリ

長姉「お先におじゃましてるわよー」

次姉「そんなにおそるおそる入って来なくても大丈夫」クス

長姉「でもさ、ここお父さんの書斎が近いでしょ? 話し声が聞こえちゃわない?」

次姉「二人は兄さんの部屋で飲んでるわ、ここからは少し離れているから大丈夫」

末妹「……なんのお話をするの? お姉……ちゃん」

次姉「何を畏まっているのよ、おいで、一緒にベッドに座ろう?」

末妹「……はい」ポス

次姉「ふふ……私と姉さん、よくこうやって寄宿舎の部屋で、一つのベッドに座って話をしたっけ」

長姉「そうだった、こんなフカフカのベッドじゃなかったけどね」

長姉「部屋で姉妹二人きりになれる時が、唯一の気が楽になれる時間だったわ……」

末妹「……」

次姉「もう、あんたにしんみりして欲しわけじゃないの」

次姉「今宵、ここは殿方禁制の空間……女同士でしかできない話をしましょ?」

末妹「」

末妹「わ、私……女同士でしかできない話って……そんな話題、持っていたかしら??」

次姉「難しく考えなくていいの、お父さんには聞かせにくい話、それならわかりやすいでしょ?」

末妹「」

長姉「あのさ、早速だけど菫花さんってあんたと次兄の『お友達』になった人」

長姉「もう少し詳しく聞いていい?」ワクワク



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