末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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164: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/04/24(日) 19:31:04.84 ID:cM7V2mMO0
商人「そうか、あの野獣にはもう会えないのか……」

商人「……なんだか寂しいな、いつか私も、彼とまともにゆっくり話をしてみたかったのに」

末妹「……お父さん」

次兄「でも、野獣様は消えてしまったわけでも死んでしまったわけでもない」

次兄「なあそうだろ、末妹?」

末妹「ええ、これからも野獣様はお屋敷の皆さんを見守っているし」

末妹「お屋敷に泊まれば、野獣様が望む限り、『夢の世界』でお話もできる」

次兄「だからこれからも……野獣様は執事さん達のご主人様であり、末妹と俺の友達なんだよ」

末妹「お父さんが寂しいと思っているって言葉、野獣様に伝えるわ」

末妹「きっと、嬉しいと言ってくださると思う」

次姉「…………」

長姉「ねえ、師匠さんって人がうちの店に来た事のあるお客様でしょ、あともうひとり」

長姉「野獣の正体の王子様……菫花さんって人?」

長姉「あんた達の友達になったのはわかったけど、どんな人なの?」

次兄「どんな人って、身長は父さんや次姉ねえさんと同じくらいでー、性別は男でー、本人の生活年齢は二十歳でー」

長兄「俺と同い年か(生年月日はさておき)」

次兄「うん、でもパッと見はせいぜい17かそこらかなあ、体型とか顔立ちとか」

次兄「兄さんと並んだら10歳差くらいには見えるかも」

長兄「ちょっと待て、それは遠回しに俺が実年齢より老けている、と?」

商人「……」ハッ

商人「次兄の友達……若い男性……末妹とも友達……若い男性……?」

次姉「!!」

次姉「ね、姉さん、そういう細かい話はまたの機会にしない!?」

長姉「で、でも、あんたも気にならない?」

次姉(姉さん、そういう話は私と末妹の三人だけの時にするものなの……)ヒソヒソ
 


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