末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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152: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/04/11(月) 23:54:28.24 ID:PksL/iBd0
末妹「それじゃあ……長姉お姉ちゃん……?」

長姉「」ピクッ

末妹「おね」

長姉「……ちょ、何よ、何よこれ」

長姉「小さい頃はそう呼ばれていたわ、確かに覚えている、なのになぜ」

長姉「ちょっと、やだ、何よ、なんでこんなにくすぐったいのよ!?」ジタバタ

末妹「……えーと」

長姉「次姉、あんたよくこれで平気でいられたわね!?」バシバシバシバシ

次姉「平気じゃなかったわ、だから『火を噴く』なのだけど……」

次姉「……私を叩かないでくれる?」

……

長兄「……馬を小屋につないで休ませて戻ってきたら」

長兄「妹達は3人で何やってんだろ??」

家政婦「ふふ、仲が良さそう……」

家政婦(もうすっかり心配はいらないようですね、長姉様も)

長兄「家政婦さん、馬の世話の手伝いまでさせて申し訳なかったね」

家政婦「あら、お気になさらないでくださいませ」

家政婦「……本当は私、動物は好きなほうですの」

末妹「あ、家政婦さん!」

家政婦「何か私にご用ですか、末妹様?」ニコ

末妹「さっき渡しそびれてしまったのですが、これを」ゴソゴソ

家政婦「お手紙……ですか?」

末妹「メイドちゃんから家政婦さんへ、って」

家政婦「……!!」

末妹「メイドちゃんは字が書けないから、代筆してもらったそうですが」

末妹「手紙と一緒に、メイドちゃんが摘んだ四つ葉のクローバーが」
 


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