末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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134: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/03/21(月) 02:33:32.14 ID:MefZcEaC0
商人「あの子達に、あの子達の強さを信じると言ったのは私なんだ……」

商人「私も信じてもらえるに値する父親でいなくては」

長姉「今、落ち着いていてもソワソワしてても、まさにその時が来たらグダグダになっちゃうから同じだわ」

長姉「ま、それでも別にいいと思うけどね……」

長姉「……ホットミルク美味しい」フゥ

長姉「私こそ、こんなに悠然としてあの子達を迎えていいのかしら」

次姉「いいに決まっているじゃない、姉さん。……私にもそれ頂戴?」

長姉「……いいのかな。はい蜂蜜の瓶」

次姉「ありがと」ハチミツトロー

次姉「笑顔の一つでも見せてあげたら、末妹は嬉しいと思う」

次姉「あ、次兄のリアクションは多少むかついても気にしないでサラッと流すように」

長姉「笑顔……」

長姉(そう言えばあの子に、どれだけ前からまともな笑顔を見せていないだろ……)

次姉「それに、姉さんは幸せな報告をしなくちゃね、驚くだろうけど祝福してくれるわ」

長姉「……祝福、してくれるかな……こんな私を」

次姉「しない理由がないじゃない」

次姉「あの子達の普通の姉になる、今日が第一歩なんだから、頑張って踏み出すのよ」

長姉「普通の姉になる」

次姉「自分で言ったんでしょ、お父さんを気の済むまでクッションで叩くのと引き換えに」

長姉「……うん」コクリ

長姉「あんたがそばにいてくれたら、私、できると思う!」

次姉「そうよ、私がついてるからね、姉さん」フフ

…………
 


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