末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」(最終章と後日譚)
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110: ◆54DIlPdu2E[saga]
2016/03/06(日) 02:38:37.07 ID:eEa0kNBX0
野獣の屋敷、前庭。

庭師「馬さん、元気でね」スリスリ

馬「ぶるる……」マタネ

末妹「……何度も言うけど、またこのお屋敷に二人で来ますから」

メイド「待っていますー」

末妹「鏡でお話しもしましょうね、メイドちゃん。家に着いたら、すぐ家政婦さんにお手紙を渡すわ」

次兄「……」ジー

執事「……何か仰りたい事がおありで? 先程からずっとわたくしを見つめていらっしゃいますが……」ウンザリ

次兄「執事さんの姿を出来る限り鮮明にこの目に焼き付けているだけです、お構いなく」

庭師「魔法の鏡でまた姿を見る事ができるのに」

次兄「本日の執事さんは本日限定だよ、庭師君」キリッ

王子「……僕も何度でも言います、本当に感謝しています、次兄君と末妹さんには……」

王子「それで、あの……これから、君達を友達と思っても……良いでしょうか……?」

末妹「とっくに友達ですよ、これからも」ニコ

王子「あ」

王子「ありがとう」ニコ

末妹「次に来る時は、可愛い騾馬にも会えるのを楽しみにしていますね」

王子「それまでに騾馬と仲良くなれるよう、頑張るよ」

師匠「その前に馬小屋かな、あの東屋を改造してみようか……」

料理長「お父様にジャガイモのお礼をくれぐれもお伝えください」

料理長「一緒に入っていたお茶や岩塩も、質の良いものでした」

師匠「儂も気に入ったよ、今ある分がなくなったらまた欲しいくらいだが」

師匠「今後は父上のお店から、ちゃんと客として買うことにしよう」

次兄「おっさんまた瞬間移動で買いに来るのか。我が父親ながら、父さん商売上手ですなぁ」ジー

執事「他のかたの会話に加わる時くらい、視線はわたくしからお外しになってはいかがでしょう……」ゲンナリ
 


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