「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」
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名無しNIPPER
[saga]
2019/05/15(水) 01:48:10.71 ID:AaV2QJad0
お姉ちゃんの後ろ姿を追いかける。
「迷わなかった?」
「あ、うん。電車と飛行機に乗るだけだったし」
ちなみに、もらったチケットにはすごく分かりやすい地図もついていた。
おかげで、空港も少し迷っただけで済んだ。
「そっか」
お姉ちゃんは頷き、黙り混む。
「……ええと」
なんとなく、言葉を探す。
「……似合ってるね、お姉ちゃん」
「ん、ありがと」
お姉ちゃんは和装だった。
いつだかの夏祭りで見た浴衣、それよりもずっとしっかりした感じのものだ。
落ち着いた色合いが、お姉ちゃんによく似合っている。
すらりとしたシルエットも、生地の描く滑らかな曲線に良く映える。
「ええと……」
再び、言葉を探す。
特に、話題はないのだけれど。
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