「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」
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614:名無しNIPPER[saga]
2016/08/27(土) 01:36:13.97 ID:js9+oq6wo


行き先が無いと言うか、なんというか、行く前に店が満席であるのを知る感じ。

迷いかけた所で、他に選択肢が無ければ迷うことはない。

考える余地も必要もない。

ダルくない。



ここ最近は、ずっとそんな感覚だった。



「まとまった?」

「あー……」


でも、これを伝えるのはダルい。


「シロ。もしかして、迷ヒ家が慌ただしいとか、そんな感じかい?」


熊倉先生が普通に聞いてきて、頷く。

いつもながら、全てを知っているような人だ。

お陰で、面倒が少なくてありがたい。


「そうかい」


先生は、一人納得したらしい。


「ええと、それで、シロは大丈夫なんですか?」


塞が少し心配そうに聞く。


「ああ、大丈夫さ。迷ヒ家が使えないってだけで、特に影響はないよ。何にせよ、すぐに元に戻るだろうさ」


何か確信をもった声。

それに、皆は安堵する。


しかし私は、その後に小さく呟かれた言葉を聞く。


「そう、何にせよ、すぐに」


その言葉は、多分、ここではないところに向けられていた。





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