「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」
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223:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/08(金) 00:24:47.15 ID:NbROBsPlo


「しかし唯一の男手じゃ。久がコキ使ったりしとったんじゃありゃーせんか?」

「いえ、まあ……」


やっぱりのう、と染谷先輩は部長をじろりと見る。

部長は神妙な顔をして頷く。


「その私はきっと、私の偽物ね。だって私には覚えがないもの」

「あんたなぁ……」


呆れた顔で染谷先輩はため息をつく。

不思議だった。

酷い言い分なはずなのに、昨日と同じ『覚えてない』のはずなのに、心はざわめかない。


「でも、京ちゃんも率先してそういうことをしてましたから」


実際、京ちゃんは人に頼られることが性に合っていたみたいだった。

文句を言ったり渋ったりしながらも、人のために何かをすることが多くて、本人は母さんのせいだな、と笑っていた。

京香さんはああ見えて、家事以外はけっこうな、その……ポンコツ、だったりする。




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