「『須賀京太郎』とは、あなたのそうぞう上の存在に過ぎないのではないでしょうか」
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[saga]
2016/01/08(金) 00:24:47.15 ID:NbROBsPlo
「しかし唯一の男手じゃ。久がコキ使ったりしとったんじゃありゃーせんか?」
「いえ、まあ……」
やっぱりのう、と染谷先輩は部長をじろりと見る。
部長は神妙な顔をして頷く。
「その私はきっと、私の偽物ね。だって私には覚えがないもの」
「あんたなぁ……」
呆れた顔で染谷先輩はため息をつく。
不思議だった。
酷い言い分なはずなのに、昨日と同じ『覚えてない』のはずなのに、心はざわめかない。
「でも、京ちゃんも率先してそういうことをしてましたから」
実際、京ちゃんは人に頼られることが性に合っていたみたいだった。
文句を言ったり渋ったりしながらも、人のために何かをすることが多くて、本人は母さんのせいだな、と笑っていた。
京香さんはああ見えて、家事以外はけっこうな、その……ポンコツ、だったりする。
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