【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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520: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/06/18(土) 21:00:13.16 ID:yqFuSXH50
知らぬはずなどない。今まさに、自分が背負っているエンブレムであった。

暫しの間チガサキの視界はその見慣れたエンブレムを捉え続ける。

そしてニンジャは妹をファックし終えると、思い切り殴りつけ、両親と同じく壁に咲く血の華にした。

そしていずこへといなくなっていく。脳内に当時のチガサキの思考が木霊する。

(あのダイヤモンドエンブレム・・・忘れはしない、忘れはしないぞ・・・!)

その直後急に視界に謎のノイズが走り、当時のチガサキの意識が遠のいていく。

紫の格子の中ににひし形の形をしたノイズが意識を埋め尽くしていく!



「・・・・・・っ」

チガサキは思考の世界から帰還したが、しばらくの頭が真っ白になっていた。

「ナンデ・・・」

あのニンジャのについていたエンブレムは間違いない。自分が背負うザイバツ・シャドーギルドのものだ。

ましてやヨゴレニンジャではなく、正規構成員。ヨゴレニンジャはエンブレムをつけられないはずだ。

つまり何故かは分からぬがザイバツ・シャドーギルドの正規構成員が家族を殺したのだ。

だがそれだけでは済まなかった。チガサキのニューロンは否応なしに状況を分析する。

(ヨゴレニンジャや野良ニンジャならまだわかる。だがザイバツの正規構成員が観光客をファック&サヨナラすることはありえない。厳しく、厳しく禁じられているはずだ)

(それになにより何故、当時は観光客であった自分がこのことを覚えている?)

キョートにおいてニンジャ、とりわけザイバツに関することは秘匿されている。

ロードの力によって一般人はニンジャそのものを認識できなくされるはずだ。

記憶してしまった者もその後何らかの形でロードの力が及び、記憶を消去もしくは曖昧されるはずだ。

(だがあの後自分はザイバツのニンジャに保護され、家族の仇を討ちたくないか?と誘われザイバツのニンジャとなった)

(どのタイミングかは分からないが、自分にニンジャソウルが憑依。ニンジャになっていたということだ)

(仮にザイバツを騙ったニンジャであれば、わざわざ記憶を中途半端に操作する必要はない)

(つまり・・・ザイバツ構成員がやったことをほかのニンジャのせいに見せかけた。ということだ)

それどころかチガサキは己の感情と行動を振り返り、決定的な矛盾を見つける。

(そもそも・・・だ。仇が、どうでもいい、だと?)

かつてトモヨに家族の墓前で語ったことを思い出す。

(ふ ざ け る な !)

チガサキは押さえつけられていた火山めいて怒りの感情が爆発する。

(もとは家族の仇を討つために加入したんだろうが!なのに何故、何故!)

( 仇 を 探 そ う と も し な か っ た !? )

(まるでそのことから 思考そのものを逸らされた ように!)

吹きあがった怒りにより疑心暗鬼が進む。

(あの時の時間帯は夕暮れ。宿に戻ろうとする観光客でアッパーガイオンは溢れかえるはずだ)

(決して路地裏のような細い道に入ったわけでもない)

(なのに何故、助けを求めようもなかったほどに周囲に人がいなかった!?不自然なほどに!)

(人払いを事前にしていない限り起きえない!)

チガサキは状況証拠を並べる。

不自然に操作された記憶。人がいないという状況の不自然さ。仇を探すという思考さえもしなかった自分。

そこからチガサキは1つの結論を出す。信じたくない結論を。

(まさか・・・あの悲劇は正規構成員の暴走によるものではなく)

(ザイバツが組織的に意図して行っていたのか?)

それ以外の回答を状況証拠から導き出すことができないのだ。


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