【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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◆WolEwA02oI
[saga]
2016/06/13(月) 22:13:30.73 ID:xkUOhvyH0
「花を一輪・・・譲っていただきたい。できれば、向日葵が望ましいです」
チガサキは本題を切り出す。
地下になぜこんな空間があるのか。彼女は誰なのか。なぜこんなにもオーガニックの花を揃えられるのか。聞くことに意味はない。
「向日葵ですか・・・快活なお嬢さんに差し上げるんですね」
女性は優しく微笑む。
(鋭い・・・!)
かつて花にはいくつかの言葉が意味として添えられていた。花言葉 という今では廃れた風習である。
キョートの上流階級や物好きでもない限りは知ることはないものだ。
「ええ、まぁ・・・」
チガサキは頬を少し染めて、気恥ずかしそうに頭をかいた。
「向日葵ならございます。直ぐに採ってきます故お待ちください」
女性はそう言うと音もたてずに立ち上がり、花園の奥へと向かっていく。
(一を聞いて十を知るとはこのことか。隠し事が一切通用しない)
自分が何を考え花を求めたのか、誰に対して贈るつもりなのか。最低限のやり取りで察せられてしまった。
苦笑を隠すようにチガサキは紅茶を口に運ぶ。
暫くすると女性が向日葵を「抱えて」戻ってきた。
「こちらになります。どうぞお受け取りくださいませ」
「こ、これだけの量は・・・!」
差し出された向日葵は軽く30輪はある。手持ちの金では払いきれないかもしれない。
「お代は結構です。この子たちもこの子たちに似た彼女さんの笑顔の糧になることを望んでいます」
「それに向日葵は一輪でも映えますが、数が多ければなお映えますので」
「手玉に取られてばっかりだ・・・」
チガサキはもう笑うしかない。
「花は鮮度が命。かえって花瓶も用意しなければなりません」
「足早で申し訳ないですが、これにてお暇させていただこうかと」
チガサキはそう切り出した。いつの間にか結構な時間が経っている。
「ええ。ぜひ、そうしてあげてください。お帰りはあちらから」
情勢は優しく微笑むと来た方向とは別方向を指示した。逆らう理由はない。
「ありがとうございます。それではオタッシャデ」
「お達者で」
そういうとチガサキは足早に移動し始めた。
「向日葵の花言葉は【私はあなただけを見つめる】【愛慕】」
「随分と苦労したみたいですね・・・」
上りのエレベーターを2つほど乗り継ぐと、チガサキは見慣れた大型百貨店の地階にたどり着いていた。
どうやら巧妙に彼女の場所は秘匿されているようだ。
「さて・・・帰るか」
チガサキは穏やかな笑みを浮かべると、マンションへと戻っていった。
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GM「一旦ここまで。続きは次回」
GM「おそらく次とその次?くらいにまでなると思う」
GM「オタッシャデー!」
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