【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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◆WolEwA02oI
[saga]
2016/06/13(月) 21:51:22.45 ID:xkUOhvyH0
「どうかお元気で」
「そちらこそ。オタッシャデ」
まるで今生の別れのようにアイサツをする。だがこれでいいのだ。
チガサキは目的の住所のところまで歩を進めた。
「ここか・・・」
チガサキは住所の場所に到着する。ネオサイタマの中でも一等地中の一等地。豪華絢爛な住居ビルの前に立っていた。
「えっと・・・部屋番号は・・・」
高級マンションなどはもれなくオートロック式である。チガサキは部屋番号を入力すると自動応答が質問してきた。
「合言葉を言うドスエ」
「ツゲウフウョチカ」
「進むドスエ」
どうやらOKがでたようだ。自動で呼び出されたエレベーターにチガサキは乗り込む。
エレベーターはゆっくりと地下へと長い時間をかけて降りて行き、停止すると音もなく扉が開いた。
「おお・・・」
チガサキの目が少年のように輝く。
地下とは思えぬほど明るく広い空間に、西洋庭園の如く一面の花畑が広がっていた。
赤、黄色、紫、白、緑・・・色とりどりの花が色彩の暴力にならぬよう徹底的に計算されて植えられている。
スミエを扱う芸術家気質を持ち合わせるチガサキでさえ感嘆するしかないほどだ。
チガサキは花を踏まぬよう今となっては絶滅したとまで思われるオーガニックの土を踏みしめ中央にあるテーブルへと向かう。
「はじめまして。お噂はかねがね。インクストーン=サン」
「ご存知でしたか・・・」
目の前の女性は淡い黄色のロングドレスを身にまとっていた。気品が尋常ではない。
そして一目で自分がインクストーンであると見抜いた。情報にも長けているようだ。
「紅茶でもいかがですか?」
「是非とも」
チガサキは椅子に奥ゆかしく座ると、高級茶器に紅茶が注がれていく。紅茶の香りが素晴らしく、半端な茶葉ではないことが伺えた。
「こんな高級な紅茶をいただいてもよろしいのですか?」
チガサキは問う。
「貴方が作っている茶葉に比べれば程度は低いですよ」
目の前の女性は奥ゆかしく微笑む。どうやら自分に対する情報はあらかた知り尽くされているようだ。
「しかし・・・ネオサイタマの地下にこんな場所があるとは」
チガサキは奥ゆかしく紅茶を口にしながら再び感嘆する。
「私は自然が好きなだけです。かつてはこのような光景がほかでも見れたと聞いていましたが・・・」
「確かに芸術肌としては残念な限りです」
チガサキも一応は同意しておく。
「それよりも・・・私の名前や素性について尋ねないんですね」
「ええ。ニンジャである自分にこの平然とした態度。そして表の顔まで知り尽くしているとなれば・・・聞くのは無粋でしょう」
「インクストーン というニンジャは生粋の武闘派と聞いていましたが・・・ザイバツの上層部となればワビサビも流石ですね」
「それほどでも」
静かな空間で暫しオーガニックの花の色彩と、紅茶を味わう。互いに言葉はないが、緊張もない。
「して、サブロ=サンの紹介ですね。どのようなご用件ですか?」
女性が本題を切り出す。どうやら合言葉は紹介者ごとに決められているようだ。
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