【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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433: ◆WolEwA02oI[sage]
2016/05/29(日) 18:42:12.52 ID:bAFpqi260
当事者以外誰もいなくなり、閑散とする大会議室。

だが先ほどとは比べ物にならないほどの重い空気がその場を支配していた。

「さて・・・どうするつもりだ?ワイルドハント=サン」

チガサキは淡々と告げる。

「謎の闖入者と自分の負傷については仕方なし。だが・・・ダークドメイン=サン・プリンセプス=サン・クレアオーディエンス=サン・ガーディアン=サンの4名が死亡」

「ダークドメイン=サンの派閥に至っては、主を失ったことにより壊滅。ザイバツ・シャドーギルドが1日で失った戦力としては最大級だ」

「これほどの被害が出ると経緯はどうであれ・・・この作戦自体に無理があった。そう言わざる負えない」

「自分が加わってなければイクサは長期化。更に犠牲が増えたかもしれない」

「ニンジャスレイヤーへの認識が甘く、アマクダリの戦力を舐めた。そしてそのことでダークドメイン=サンに対して諫言できなかった。それがこの結果だ」

「理不尽だとは思う。だがすべては結果論だ」

「どう責任を取るつもりだ?」

チガサキは無慈悲にそう問うた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・然る後、対ニンジャスレイヤーの討伐部隊を編成する」

暫く黙った後、ワイルドハントは消え入りそうな声でそう返答する。

「それでニンジャスレイヤーが討てればいいだろう。だがどうするんだ?武闘派のグランドマスターが討たれ、自分もこの有様。どうやって対抗すると?」

「それにニンジャスレイヤーがいつまでもネオサイタマに滞在するとも限らない」

「今回はダークドメイン=サン主導だ。だから懲罰騎士としてもあまり強くは出ない。だが・・・」

チガサキは黙る。彼主導の作戦で再び大きな被害が出ようものならば・・・!

「・・・・・・・・・・・・情報収取を行い、奴の弱みを握り、それを徹底的に利用する」

苦し紛れにワイルドハントはそう答えた。

「それ があるかどうかは分からない。そこは任せよう。だが・・・しくじるようであれば」

チガサキは一旦言葉を切った。この後に続く言葉は・・・!

「腹を召すか、その手でニンジャスレイヤーを倒すまで挑むか。どちらかしか残らないと思ってくれ」

[ピーーー] と告げたのだ。

「肝に銘ずる・・・!」

ワイルドハントは苦しそうにそう返答した。

「話は終わりだ。万一、逃げ出そうものなら・・・」

「俺がお前を[ピーーー]」

そう言い残し、チガサキはトモヨの待つマンションの部屋へと帰っていった。

薄暗く、閑散とした会議室にはワイルドハントがただ1人残っていた。


【マンションの1室】

「センセイ・・・無茶しないでくださいって言いましたよね」

「ハイ。ゴメンナサイ」

チガサキは戻るや否やトモヨに泣きつかれ、正座させられ詰問を受けていた。

「まさかあそこまで強くなっているとは思わなかったんだ。それに生きて情報を持ち帰れた。成果は十分・・・」

そう言いかけてトモヨに睨まれた。

「ハイ。ゴメンナサイ」

「・・・もういいです。言っても聞かないでしょうし・・・ご飯にしましょう。お箸は使えますか?」

トモヨが観念し、食事になる。幸い箸を使う方の指は折られていない。

「大丈夫だ」

チガサキも立ち上がり、席に着く。トモヨが言い残すようにこう告げた。

「本当に・・・本当に、無理だけはしないでください・・・!」


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