【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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432: ◆WolEwA02oI[sage]
2016/05/29(日) 18:14:05.83 ID:bAFpqi260
「ハァーッ・・・!ハアーッ・・・!」

チガサキは出血とダメージで荒い息を吐く。

対するニンジャスレイヤーもヌンチャクによる攻撃をやめ、チガサキを見据え続ける。

「随分と・・・厄介なヌンチャクだな。ここは・・・一旦引くとしよう。次は同じ手は食わんぞ。オタッシャデー!」

チガサキは戦場を脱し、拠点へと帰還する!だがニンジャスレイヤーはこれを追わない!なぜ!?

(時間切れか・・・仕留めておきたかったが!)

ダークドメインとのイクサでナラクは一時的な休眠状態にあった。それを叩き起こしたのだ。長くはもたない。

共振状態が切れ、ヌンチャクがU字に収納される。

此度のイクサはヌンチャクの脅威にさらされたチガサキだけでなく、ニンジャスレイヤーも焦っていたのだ。

これでニンジャスレイヤーは ナラク復活による増強 と 聖なるヌンチャクによる中距離攻撃 の2つを見切られたのだ。

次に見えるときは何らかの形で対応されることは間違いない。

チガサキを斃す絶好のチャンスを逃してしまったのだ。

ましてや共振状態が切れた今、合い撃ち覚悟で挑まれれば無事で済む確証はない。

ニンジャスレイヤーもまた、ネオサイタマの雑踏に消えていった。



【ネオサイタマ拠点】

チガサキはボロボロになりながらも拠点へと帰還する。命に別状はないが、ダメージは甚大だ。

「インクストーン=サン!」「センセイ!」

見慣れた顔が心配して駆けつけてくる。

「命に別状はない。腕と指が折れただけだ。この場で治療してほしい」

駆けつけてきた医者にチガサキはそう告げ、さらに

「ワイルドハント=サンとアンバサダー=サンをここに呼んでくれ。皆も話を聞いてほしい。重大なことだ」

と告げ、緊急拠点会議の開催を宣言した。

暫く後拠点内最大の会議室にて拠点メンバー全員が揃い踏みしていた。

壇上に座るはチガサキ。医師に腕を治療しながら話を始める。

「まず・・・先ほどアマクダリとダークドメイン=サンの派閥+自分で抗争があったのは知っている者は知っていると思う」

「結果は勝利こそしたものの謎の闖入者もあってこちらの犠牲が3、アマクダリが2だ」

「それに加え・・・マルノウチ・スゴイタカイビルにニンジャスレイヤーを斃しに向かったダークドメイン=サンが敗北。死亡した」

周囲が一斉にざわめく。このネオサイタマの地でまた1人、グランドマスターが死神によって殺されたのだ。

「嘘だと思う者もいるだろうが・・・事実だ。バイタルサインも消えているはずだ。そうだろう?ワイルドハント=サン」

チガサキはワイルドハントに視線を送る。ワイルドハントは顔面蒼白で顔色がない。

「自分はイクサ後様子を見にスゴイタカイ・ビルに向かった。その時に丁度ニンジャスレイヤーと遭遇。イクサとなった」

「結果は・・・ご覧の有様だ」

チガサキが両手を上げる。片腕には強化カーボンギブスが巻かれ、片手の指の数本は痛々しく折れ曲がっている。額はガーゼが当てられ、縫われている場所もあった。

「正直・・・初見ということもあってこの有様になったが、おそらく次イクサになれば・・・何方かが死に、何方かが深いダメージを負うだろう。これ以上の」

「だから諸君には可能な限り戦って欲しくない。だが・・・いつか必ず、出会うときがある。その時の為に少し話をしようと思う」

そう切り出しチガサキはニンジャスレイヤーについて1つ1つ説明をし始めた。

とりわけ謎の鎖が伸びるヌンチャクと、彼のニンジャが放つ憎悪を煮詰めたアトモスフィアについて。

「・・・以上だ。各々気をつけてほしい」

そう言うと重苦しい雰囲気の中会議は閉幕した。チガサキの手の治療も終わっていた。

「それと・・・話がある。ワイルドハント=サン」

チガサキは冷酷にそう告げた。

ワイルドハントは観念したようにその場に残った。


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