【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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392: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/05/20(金) 18:04:54.15 ID:eJlAjRk50
そして木刀が当たるか当たらないかのその一瞬においてトモヨの腕が己の攻撃範囲に侵入することを!

コンマ1秒でも遅ければ確実に命中していたであろう一撃の一瞬の隙をついたのだ!

(しまっ・・・!)

トモヨが意識した時にはすでに遅い。軌道は変えられなくとも態勢は変えられる。トモヨを掴んだ状態で確実に地面に両足で着地できるような体制へと変わる!

(ここで軌道変更はもう無理!)

EXブーストで軌道変更をすればまだ逃げられる可能性はあったと思われがちだ。だが実際には皆無!

軌道変更の為の運動エネルギーが有効になる前にチガサキは両足を地につけ、己を叩きつけるだろう。

その時のエネルギーは軌道変更とはほぼ真逆のベクトル。仮に行おうものなら己のジツで己の肉体を引き裂く真似をするのと同じであった!

そしてチガサキの両足がドージョーのタタミへと付き、衝撃がチガサキに伝わった瞬間!

「イヤーッ!」

チガサキはトモヨが跳びかかったエネルギーを生かしながらイポン背負いめいてトモヨを地面に叩きつける!

「ンアーッ!」

耳を弄するほどの打擲音がドージョー一帯に響き渡る!

当然チガサキは掴んだ手を放すほど愚かではない。

鬼神と呼ばれるニンジャに対して決定的な隙を晒し、あまつさえ掴まれる。実際のイクサで敵同士であればここから・・・!

「イヤーッ!」

チガサキはその手を引き、引き寄せられたトモヨの顔面めがけてカラテを・・・!

打つはずもなく、トモヨはチガサキの胸板に収まった。

「間合いの特性に対する理解と練度が少々足りないかな。でも戦術としては大正解。ハナマルだ」

彼女が大好きな優しい笑顔でそう評価し、頭を撫でた。

実時間からすれば開始から30秒もかかっていない時間だが、そこから得られた経験値は360倍しても得られないほど大きなものだった。

「まぁ思いっきり叩きつけちゃったし、今日はダメージもあるだろうから休んだほうがいいよ」

「ハイ!」

チガサキはトモヨを放すと、少し何かを考えドージョーを去っていった。

去ろうとするチガサキを追う視線はどれも畏敬、尊敬といったものだ。

ネオサイタマの鬼神の評価はこうして本人の意図しないところで否応なしに上がっていくのであった。


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