【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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366: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/05/06(金) 19:16:53.76 ID:Jt1IV8890
「「「キャーッ!」」」

ドージョーに入るな否や黄色い声がチガサキの耳朶を打った。

(間違って女子更衣室にでも紛れ込んでしまったのか!?)

と意識を周囲に向けると近寄ってくる複数のニンジャがいる。男女合わせて10名後半だろうか。

「ド、ドーモ!インクストーン=サン!私は・・・」

「アッずるい!」

「奥ゆかしく・・・」

チガサキは数分ほどアンプレンティスやアデプト階位のニンジャに囲まれて群がられていた。

「・・・・・・で、ナンデ自分はこんなに囲まれてるのかな?」

ようやく落ち着いたニンジャたちに話しかける。

「あそこです」

その中の1名がドージョーの奥を指さした。そこには大型ディスプレイと映像再生機がおかれている。

現在も映像は再生されているようで、チガサキは目を凝らすと・・・

(これはサラマンダー=サンと戦ったシャドー・コンの映像じゃないか。しかも2回目の)

映されていたのは半ばザイバツ内では伝説と化しているチガサキとサラマンダーのシャドー・コン決勝の映像だ。

このイクサでサラマンダーは大きく負傷。戦力を半分近く失ったことはあまりにも有名だ。

(なるほど。映像でカラテを学んでいたところにその当人が登場か・・・)

この騒乱っぷりを妙に納得したのであった。

(丁度いい。彼らに話を聞いてみることにしよう。タダとは言わないさ・・・)

「インクストーン=サンもこれから鍛錬ですか?」

思考から帰ってくると最高のタイミングで最高の質問が飛んでくる。

「いや。ちょっと別件で来ただけでね。でもその別件を手伝ってくれるのなら少し稽古をつけてあげるよ」

わっ と周囲が色めき立つ。純粋なカラテではザイバツ1のニンジャ直々に稽古を付けてくれると言っているのだ。

「で、でも・・・我々に手伝えることなのでしょうか?」

1人のニンジャが疑問を呈す。普通に考えれば至極当然の話だ。

「大したことじゃない。ただ少し話に付き合ってくれればいいだけだよ。付き合ってくれるのなら前払いにしよう」

「どうする?」

「「「「「「ヨロコンデー!」」」」」

その後しばらくチガサキは彼らの鍛錬に付き合った。粗末で粗雑なカラテではあるがかつては自分もそうだったと昔を懐かしむ。

チガサキは久々にカラテを鍛え始めたあの頃に帰ったような気がした。



数時間後チガサキの周囲には十数名のニンジャが転がっている。誰もが息も絶え絶えで動けそうにない。

だがチガサキは汗一つかかず、呼吸一つ乱してはいない。

彼らは思い知った。鬼神と称されるニンジャの実力を。その圧倒的な基礎体力を!

「流石に動けそうにないね。じゃぁ休みがてら話に付き合ってもらおうかな」

チガサキもタタミに座り、周囲に転がる彼らに話しかける。彼らは姿勢を正そうとするが・・・

「無理しなくていいよ。そのままで」

とチガサキが制すと再びタタミに突っ伏した。

「じゃぁ少し質問するから正直に思うままに答えてね」

チガサキは彼らにヒアリングをしてみた。







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