【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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305: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/04/18(月) 10:52:10.94 ID:TA1SGJfO0
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チガサキは意識が戻ったトモヨの元へと足を急がせた。

(流石に蹴り開けると追い出されそうだな・・・)

そう思い病室を奥ゆかしく開ける。

「ドーモ。何とか生き残れたみたいだな」

チガサキは勤めて平常心を保ちながらトモヨにアイサツをする。

そして・・・

「本当に・・・本当に良かった・・・ッ」

チガサキはトモヨを抱きしめるとそう詰まりかけた声で呟いた。

「センセイ〜♪」

トモヨはスリスリとネコめいて頬ずりをしてくる。何か様子がおかしい。

チガサキは抱擁を解き、トモヨの様子を観察するが一件おかしなところは無い。

不思議に思っていたときに病室のドアが開いた。

「ドーモ・・・インクストーン=サン。丁度良いところに」

入室して来たのは医師のようだ。だがその眼光は鋭い。

「すまない。少し用事が出来た。すぐに戻ってくる」

そういうとチガサキと医師は一旦病室を出て、誰も使っていない小会議室へと入った。


「まず・・・何からお話しましょうか」

室内に入り、椅子に腰掛けるや否や医師はそう切り出した。

「様子がおかしい。自制心が薄くなっているような・・・」

チガサキは即座にトモヨの異常を告げた。

「それは問題ありません。まだ寝ぼけているのでしょう」

どうやらトモヨは寝ぼけてあのような行動を取ったようだ。心臓に悪い。

「一体何が問題で?意識も戻っているのだから何も無いはずでは?」

「 怪我のほうは 問題ありません。ただ・・・」

医師はそういうとポケットの中から小さな丸薬めいたものを取り出す。拠点ギルド員に支給されたZBRアドレナリン入りの発信機だ。

「これに高濃度のZBRが使われているのはご存知ですよね?」

「自分が指示したわけではないがな」

チガサキは肯定する。

「問題はその濃度なのです。一言で言えば・・・致死量の一歩手前。人に使っていいものではありません」

元々これはニンジャスレイヤーの足止めをするためのもの。最初から生き残った後を考えて作られている代物ではない。

つまりは・・・

「何らかの障害、もしくは発作めいた急激な体調不良が起き得る・・・と」

「流石です。インクストーン=サン」

チガサキの懸念に医師は満点をつける。

「あれほど高濃度のZBRを使って生き残っている例は実際少ないです。我々も彼女の身に何が起きるかはわかりません。ですが・・・」

「 体調に何か起きた場合 に関しては命の保障が出来ません」

「・・・・・・・・・いつまで続く見込みだ?」

「少なく見積もって半年は要観察期間です」

「意識の覚醒の有無は?」

「覚醒の有無に関わらず発作は起きるかと・・・」

「なるほど」


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