【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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276: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/04/10(日) 06:35:08.08 ID:MSYQ7j440
5/31 夜

「急患だ!」

チガサキは拠点の医務室の扉を蹴り開けた。

「なんですか・・・・・・レヴァンテイン=サン!?」

医師は一瞬怪訝な顔をしたが、トモヨの顔を見た瞬間状況を察した。

「すぐにストレッチャーに!緊急オペになります!」

医師は周囲のスタッフに激を飛ばす。

チガサキはそっと意識の無いトモヨをストレッチャーに下ろす。

「ヨロシクオネガイシマス」

チガサキは90度のオジギをする。彼は医学に関してはさっぱりなのだ。

「最善を尽くします」

医師はそう言うと周囲のスタッフと共にストレッチャーを押し、オペ室へと運んでいった。

(どうか無事で・・・トモヨ=サン)

チガサキはただただ見送ることしか出来なかった。


「ニンジャスレイヤーと交戦したみたいだな。インクストーン=サン」

所変わって会議室。アンバサダーがそう切り出す。

「ああ。実際イクサになった。トモ・・・レヴァンテイン=サンの発信機が作動したので急行した」

「して、撃破できたのか?」

ワイルドハントが単刀直入に切り出す。

「いや。後一歩のところで逃げられた。リスクマネジメントは流石としか言いようが無い」

チガサキは嘘をついた。本当は殺せるはずだったがトモヨのほうを優先した結果見逃したのだ。

「・・・・・・・・・インクストーン=サンはイクサからそのまま医務室、そしてここに来た。服を取り繕う余裕は無かったはずだ」

「ニンジャスレイヤーという剛の者とイクサを交えれば少なからず負傷するはずだ。だが・・・負傷のあとが全く見られない」

「これは一体どういうことか」

ワイルドハントが鋭い指摘をする。

(まずいな・・・)

チガサキは不利を察した。

ワイルドハントが考えていることは主に2つ。

1つは「トモヨを救出しただけでニンジャスレイヤーとはイクサをしていない」

これはあえて戦闘を避けたという意味合いと、到着時には既に居なかった という2つの意味合いが含まれている。

もう1つは「負傷をしないほどの圧倒的イクサ運びができた」

これに関してはもっと重大だ。

つまりは、倒せるほど圧倒できていたのに何らかの理由で撃破しなかったと推測できるのだ。

無論シルバーキーのジツも考慮に入れる。だが外部からの干渉で生み出された隙にニンジャスレイヤーが何のアクションも起こさないはずが無い。

仮にその隙にニンジャスレイヤーが「脱出」の選択をとった場合、追撃していなければおかしいはずなのだ。

ニンジャスレイヤー相手に何らかの理由で手を抜いた・・・そう推測できる状況証拠が揃いつつあったのだ。

下手をすればムーホン扱い。カマユデは間違いないだろう。

(ならば・・・)

チガサキは思索し、もっともな言い訳を作り出す。

「確かにニンジャスレイヤーとはイクサを交えた。だが・・・軽くカラテを交えただけで逃げられたのだ」

「何故逃がしたのだ?」

ワイルドハントが指摘するが想定済みだ。


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